やまがたAI部では、「AI甲子園 in やまがた」の成績優秀校への副賞として、7月〜8月にかけ、台湾・華盛頓高級中学(ワシントン高校)の生徒が山形県を訪れる訪日研修と、鹿児島情報高等学校、仙台高等専門学校の生徒が台湾を訪れる訪台研修を実施しました。
台湾・華盛頓高級中学高校(ワシントン高校)の生徒が山形へ
訪日研修は、2026年7月27日(月)から30日(木)までの4日間にわたって行われました。
台湾から参加したのは、華盛頓高級中学(ワシントン高校)の生徒3名と引率教員1名です。
7月28日の午前には、マクセルフロンティア株式会社 米沢事業所を訪問しました。会社や事業について説明を受けた後、実際の製造現場を見学しました。生徒たちは、害獣捕獲監視システム「マタギっ娘」や簡易画像検査システム「iXAM」などに強い関心を示し、見学中には多くの質問が寄せられました。


質疑応答では、「AIを使ったプログラミングはどのように取り入れられているのか」「製造や検査の工程にAIを活用できるのか」「今後どのような場面でAIが使われていくのか」など、実際の仕事や技術導入に踏み込んだ質問も挙がりました。
企業の方々からは、AI導入の可能性だけではなく、セキュリティや設備投資、ヒューマンエラーの削減など、実際の現場だからこそ見えてくる課題についてもお話しいただきました。
普段AIについて学んでいる生徒たちにとって、技術が実際の産業やものづくりの中でどのように使われているのかを知る機会となりました。
午後には、山形県立米沢興譲館高等学校を訪問しました。交流には、同校のコアスーパーサイエンス(CSS)クラブ、ESS部、調理科学部の生徒が参加しました。

昨年度のAI甲子園で取り組んだ探究テーマについて、ワシントン高校と米沢興譲館高校がそれぞれプレゼンテーションを行い、互いの研究内容や取り組みを紹介しました。その後は、調理科学部が準備したデザートを囲んでの交流や、ボードゲームを使った交流も行いました。


言葉や文化の違いがある中でも、一緒にゲームを楽しみながら自然とコミュニケーションが生まれ、AIをきっかけとした学校間交流の時間となりました。
日本側からは、米沢織のハンカチ、だだちゃ豆、ミルクケーキをお土産としてお渡ししました。また、ワシントン高校からも、学校名の入ったステンレスボトルやPCケース、bobaケーキなどをいただきました。
日本の高校生・高専生が台湾へ
続いて8月8日(土)から11日(火)には、日本から台湾を訪問する訪台研修を実施しました。
鹿児島情報高等学校の生徒3名と引率教員1名、仙台高等専門学校の生徒3名と引率教員1名が参加しました。
ワシントン高校で、生徒主体の交流
8月10日の午前には、訪日研修にも参加したワシントン高校(華盛頓高級中学)を訪問しました。交流会は生徒を中心に進められ、互いの学校紹介やAI甲子園での取り組みについて発表しました。

発表では、英語・中国語・日本語が入り混じりながらコミュニケーションが行われ、参加した生徒たちはそれぞれの言葉を使いながら、自分たちの研究や学校について伝えました。

AI甲子園に関する発表では、これまで取り組んできた内容を互いに共有し、国や学校を越えてAIについて学び合う時間となりました。
交流の中では、「Digital YOLO」と呼ばれるアイスブレイクも行われました。


一人がAIの役割となり、人の動きを読み取って反応するという内容で、生徒だけでなく先生方も飛び入りで参加しました。AIをテーマにしながらも、楽しみながら交流できる時間となりました。
当日は、ワシントン高校の劉一欣校長先生にも同席いただきました。
日本でワシントン高校の生徒を迎え、今度は日本の生徒が台湾を訪れる。双方がお互いの学校や地域を行き来することで、一度きりの交流ではない関係へとつながっていきました。
台湾のIT企業「精誠資訊」を訪問
午後には台北へ移動し、精誠資訊股份有限公司を訪問しました。

精誠資訊では、ITやセキュリティに関する事業について説明を受けるとともに、通常は社内でも限られた人しか入ることのできないセキュリティルームも見学させていただきました。

学校で学ぶAIや情報技術だけではなく、企業がどのように情報を守り、社会を支えるシステムを運用しているのかを間近で知る貴重な機会となりました。
また、副総経理からは英語でプレゼンテーションをしていただきました。その中で特に印象的だったのが、AIを単なる「便利なツール」として捉えるのではなく、意思決定(decision-making)を支えるために活用するという考え方でした。
AIに何をさせるのか、というだけではなく、AIから得られた情報を人がどのように判断し、次の行動につなげるのか。
普段AIを学ぶ生徒たちにとっても、技術そのものだけではなく、その技術を社会や仕事の中でどう使うかについて考えるきっかけとなりました。
訪問先には、日本からミニ花笠、でん六豆、のし梅をお渡ししました。また、台湾側からもお菓子などのお土産をいただき、温かな交流となりました。
今回の訪日・訪台研修が、参加した生徒たちにとって、これまで学んできたAIや情報技術をより広い視点から捉え、自分たちの将来や新たな挑戦について考えるきっかけとなれば幸いです。
本研修の実施にあたり、ご協力いただいた学校、企業、関係機関の皆さまに、改めて心より御礼申し上げます。
