第4回AI甲子園inやまがた 最優秀に愛知県立東海樟風高校

令和6年3月20日、山形市立商業高等学校 輸誠ホールにて、第4回 AI甲子園 in やまがたを催しました。県内外の過去最多の34校が予選に参加し、全15校、総勢140人の生徒が本日の本戦に臨みこれまでの学習と探究の成果を競い合いました。

競技概要:
【画像認識AI】
渡されたアナログ時計の画像からAIを使って長針と短針を読み取り正確に時分を当てる正確性を競います。

【探究テーマAI】
各校がそれぞれ地域の問題をAIで解決するテーマを定め、実際にAIを作って実践した内容をプレゼンテーション形式で発表いたします。

審査の結果、愛知県立東海樟風高校が最優秀賞に輝きました。AI甲子園で、県外の高校が最優秀賞を受賞したのは、今回が初めてです。

年々、参加校が増え、かつエリアも広がる中で、着実にレベルが上がってきているのをひしひしと感じた大会となりました。

入賞校と審査員のコメントをご紹介いたします。

受賞校

最優秀賞:
愛知県立東海樟風高校

審査員コメント
このプロジェクトは、自転車で通学する高校生が危険箇所に差し掛かる際に注意を喚起するAIの開発に焦点を当てました。クラウドAIとエッジAIの適切な使い分け、効果的なハードウェアと警告音の設計など、AI技術の活用だけでなく、社会実装に必要な要素も総合的に検討しており、そのアプローチは非常に印象的でした。また、競技テーマにおいても優秀な成績を残しました。県外から参加した高校が最優秀賞を受賞したのは、今回が初めてです。

競技テーマ賞:
1位    熊本県立宇土高等学校

2位    学校法人原田学園 鹿児島情報高等学校   

3位    東京都立多摩科学技術高等学校

講評コメント

10枚のアナログ時計の画像を読み取るという課題に、予選を勝ち抜いた15校が挑みました。満点となった熊本県立宇土高等学校は、最後の最後までチューニングを重ねていたとのこと。2位の鹿児島情報高校との差はわずか1分でした。上位の5校はかなり僅差の戦いとなり、事務局の想定以上に、高校生たちの頑張りが上回った結果となりました。

探究テーマ賞:
1位   山形市立商業高等学校

2位   愛知県立東海樟風高等学校

3位   熊本県立宇土高等学校

審査員コメント

山形商業高校は非常に身近な課題である学食の売上向上にAIを巧みに利用していました。彼らは、データ分析に深く没頭し、特にデータが不足していた際の問題解決におけるアプローチが印象的でした。学食に足を運び、直接データを収集した上で、具体的にメニューを提案しました。その結果、実験期間に学食が1日の売上としては過去最高を記録するなど、具体的な成果を生み出しました。特に、AIの利活用の適切さを問う指標では、各審査員が高得点をつけました。

審査員奨励賞

山形県立北村山高等学校

審査員コメント

北村山高校は、豪雪地にある課題から降雪量の予測というテーマに取り組んでおり、線形分析やランダムフォレスト分析などの多様な手法を試していました。また、周期性のあるデータ分析において、新たな課題を見つけていました。そのプロセスは非常に興味深いものでした。予想された降雪が実際には発生しなかったことでデータが取れませんでしたが、その事実に向き合うことで、むしろプレゼンテーションの完成度を高めており、生徒たちの柔軟な思考が印象的でした。将来的な展開にも期待したいと思います。

視聴方法:イベントの全様子は、YouTubeにてアーカイブ配信されています。

https://www.youtube.com/watch?v=FbiCsbWkHps


入賞した皆様、おめでとうございます。
そして、競技に参加した全ての生徒の皆さんも、素晴らしい努力と成果を発表してくれてありがとうございました。

Previous
Previous

令和6年度通常総会実施しました

Next
Next

AI甲子園 inやまがた 3月20日に開幕